「USDTもそうだけど仮想通貨ってなんとなく手続きが面倒なイメージなんだよなぁ。」
「海外からUSDTを受け取ったけど、すぐに日本の銀行口座で受け取りたい!」
USDTの換金って、実はこんなに簡単だったんです。
(もちろん、その他の仮想通貨も簡単)
この記事では、テザー(USDT)を日本円で受け取る方法を解説します。
さらに、USDT送金時の手数料を最小限に抑えるためのお得な節約術もご紹介します。
この記事を読めば、USDTを日本円に換金し、スムーズに銀行口座へ入金できるようになります。
さらに、手数料の節約術を学ぶことで、USDTやその他の仮想通貨のデメリットを最小限に抑え、メリットを最大限に引き出し、快適かつ安全に仮想通貨を活用できます。
仮想通貨の知識がなくても、もう心配はいりません。
この記事でUSDTの換金方法を理解すれば、円安の影響を受けにくいUSDTを保有することで、仮にそのつもりがなくても、自然に分散投資・リスクヘッジとなり、安心して資産を守れます。
USDTは、円安時代の資産防衛策としても注目されています。
テザー(USDT)の概要
このパートでは、USDTの基本的な概要について解説します。
USDTとは何かという概要を理解することで、USDTを利用するメリットや効率的な受け取り方や節約術の理解もスムーズになります。
テザー(USDT)はドルに連動し価値が安定している仮想通貨
テザー(USDT)は、Tether Limited社が2015年2月に発行を開始した世界初のステーブルコインであり、米ドルにペッグ(連動)されています。
つまり、1USDTは常に1米ドルの価値を保つように設計されており、価格の変動が激しい仮想通貨市場において、安定した価値を持つ資産として注目を集めています。
USDTは、ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨との取引ペアとしても利用されており、仮想通貨取引における基軸通貨としての役割も担っています。
USDTが人気の理由としては、以下の点が挙げられます。
価格安定性
米ドルにペッグされているため、価格変動リスクが低く、安心して保有できます。
仮想通貨全体の課題である、価格変動リスクが大きく改善されています。
手数料と時間を削減
国境を越えた送金が容易であり、海外送金の手数料や時間を大幅に削減できます。
高い流動性
すでに多くの取引所で取り扱われており、容易に他の仮想通貨や法定通貨と交換できます。
利便性
仮想通貨取引所間の送金や、中央集権的な管理者なしで金融サービスを提供するDeFi(分散型金融)プラットフォームでの運用など、様々な用途に利用できます。
法定通貨としての役割
USDTは、2022年3月、スイスのルガーノ市において事実上、法定通貨として採用されました。
ルガーノ市では、公共料金の支払い、買い物や飲食店の支払い、給与の受け取り、など、幅広い場面でUSDTが使用できるよう普及を進めています。
さらに、USDTの発行元であるTether Limited社と連携し、ヨーロッパにおけるブロックチェーンのハブとなる計画を推進しており、将来的にはルガーノ市以外でもUSDTの利用が広がる可能性があります。
その背景には、コロナによるパンデミックで深刻な影響を受けた地域経済と地元商店を支援する目的もあるようです。
【即入金重視】テザー(USDT)を日本円で受け取る方法
このパートでは、
テザー(USDT)を日本円と受け取る方法について解説します。
現在、テザーを日本円で受け取る方法は、以下3つだけです。
- 国内取引所を経由した方法
- P2P取引プラットフォームを利用した方法
- 【2024年内に実現?】海外取引所のデビットカードを利用する
方法 | おすすめサイト |
国内取引所を経由した方法 | bitFlyer Coincheck bitbank GMOコイン |
P2P取引プラットフォームを利用した方法 | Binance P2P Bybit P2P OKX P2P KuCoin P2P Bitget P2P |
海外取引所のデビットカードを利用する方法 | Bybit ※hiなどはテザーに対応している ものの現在、日本では作れない。 ※Binanceのカードは現在、利用停止。 |
では、それぞれ詳しく解説します。
方法①国内取引所を経由する方法
最も一般的かつ安全な方法です。
事前に必要なもの
- 海外取引所の口座→Binance、Bybitなど
- 国内取引所の口座→bitFlyer、Coincheck、bitbank、GMOコインなど
- 国内銀行口座→みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、横浜銀行など
全体の流れ
- 海外取引所でUSDTからBTCなどに変換
- 国内取引所の画面で送信先のアドレスをコピー
- 国内取引所へBTCなどを送金
- 日本円に換金後、銀行口座に出金
※「BTCなど」とは日本の取引所で受け取れる仮想通貨を指す。
(ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など)
メリット | 安全性が高い・日本語サポート |
デメリット | 手数料がかかる・処理工程が多い |
以下の手順では、
海外取引所はBybitの画面、国内取引所はCoincheckの画面を使用しています。
作業するときには、このようにスマホ画面にアプリを横並びにしておくと何かと操作しやすく、便利です。
①海外取引所でUSDTからBTCなどに変換
- 「BTC/USDTで買い」→USDTを使ってBTCを購入します。
このように、
購入する通貨が左、利用する通貨が右にあることを確認してください。
・指値注文→簡単にいえば予約発注です。
・成行注文→即発注します。
※特に意図がなければ即発注の成行注文でOKです。
②国内取引所の画面で送信先のアドレスをコピー
ここですることは簡単で、
国内取引所でBTC用の入金アドレスをコピーすることです。
初回は「~~アドレス発行」「~~アドレス発行」と
表示されているはずなので、発行すればアドレスがコピーできます。
ちなみに、各仮想通貨で、若干受け取り時に必要項目が異なります。
例えば、XRPリップルであれば「アドレス」以外に「宛先タグ」が必要です。
ただし、ほとんどの国内取引所ではこのように送金画面に注意書きがあるので、
読み飛ばさなければ間違えることはまずありません。安心してください。
基本的に、BTCは分かりやすくてシンプルです。
③国内取引所へBTCなどを送金
あとは、もう一度海外取引所の画面に戻り、
先程コピーしたBTCアドレス宛てにBTCを送るだけです。
「出金」の画面を開きます。
出金アドレスを張り付けてくださいと記載されているので迷わないはずです。
出金額を入力して「出金」をタップします。
🔻注意事項
- 出金は資金調達アカウントまたは現物アカウントからのみ可能です。他のアカウントから出金する場合は、「振替」機能を使って、事前に資金を資金調達アカウントまたは現物アカウントに移動してください。
④日本円に換金後、銀行口座に出金
今度は、BTCを売り、円に変換します。
ちなみに、BTCJPYという表記の国内取引所もあります。
その場合も海外取引所のときと考え方は同じです。
先程は、「BTC/USDT」を選択しUSDTを売ってBTCを購入しました。
今度は、BTCをJPYに変換したいので、「BTC/JPY」を選んでこれを売ります。
同様に成行注文でOKです。
日本円にできたら後は簡単。JPYの出金画面から出金申請をします。
取引所によって登録できる銀行が異なりますが、複数登録できるので、
任意の銀行を選んでください。
ちなみにコインチェックは、
このように、一律407円の出金手数料がかかります。
方法②P2P取引プラットフォームを利用する方法
P2P取引とは、プラットフォームを介して、利用者同士が直接USDTなどの暗号資産を売買できる方法です。
- P2P取引プラットフォームの選択
- 買い手を探す
- 価格・支払い方法・受け渡し方法など取引条件の確認
- 支払いとUSDTの受け渡し
- 日本円を受け取る
P2P暗号資産取引所では、
利用者が銀行などの仲介者を介さずに、他の利用者と直接暗号資産を交換できます。
売り手と買い手は、プラットフォーム上で自由に取引条件を設定し、交渉可能です。
取引所は、エスクローサービスや紛争解決機能などを提供することで、取引の安全性を確保しています。
メリット | 早く受け取れる・手数料が安い |
デメリット | 安全性に注意・トラブル対応 |
方法③2024年内に実現?海外取引所のデビットカードを利用する方法
一部の海外取引所では、USDT残高に紐づいたデビットカードを発行しています。
このカードを使って、国内ATMから日本円を引き出せます。
- 海外取引所の口座開設
- デビットカードの発行申請
- 本人確認書類を提出
- カードが自宅に届く
- 国内ATMで日本円を引き出す
メリット | 手軽に現金化・幅広い利用シーン |
デメリット | 手数料が高い・利用可能地域が限られる |
具体例として、
USDTにも対応しているBybitという取引所で発行しているBybitカードが、2024年7月に利用可能になるという噂があります。遅くても2024年内には日本でも利用可能となるでしょう。
すでに、一部のインフルヘンサーが先行利用している様子が、SNS上で、複数確認できます。
さらに、Bybit(バイビット)のCEOであるベン・ジョウ氏は2024年6月25日、「Bybitカード」が「Apple Pay」で利用可能になったことを発表しました。
これにより、より安全かつスムーズな支払いが可能となり、ユーザーはiPhoneやApple WatchなどのAppleデバイスを通じて、マスターカード加盟店でBybitカードを利用できます。仮想通貨の利用シーンが広がることで、Bybitはさらなる利便性を提供し、仮想通貨市場の発展に貢献していくと期待されています。
【コスパ重視】テザーを日本円で受け取る手数料の安い節約術
このパートでは、
テザーを日本円で受け取る手数料の安い節約術を紹介します。
最も手数料の安い日本円受け取り方法は?
最も手数料の安い日本円受け取り方法は、
P2P取引でUSDTをBTCなどに変換し、
出金手数料無料の国内取引所で日本円に出金する方法です。
P2P取引は、基本的に個人間の取引のため、取引手数料無料です。
合わせて、出金手数料無料の国内取引所を選択することで、
全体を通じてかかる手数料を最も安く済ませることが可能です!
最もおすすめな日本円受け取り方法は?
各項目を点数化して総合点をつけてみると、
同率で国内取引所を経費する方法とP2P取引プラットフォームを利用した方法がおすすめです。2つの方法の中でも、最も安心なのはやはり国内取引所を経由する方法です。
方法 | 手数料の安さ | 信頼性 | 処理工程の少なさ | 総合点 |
国内取引所を経由した方法 (最も総合評価が高い) | 3点 | 5点 | 3点 | 11点 |
P2P取引プラットフォームを利用した方法(最も手数料が安い) | 5点 | 3点 | 3点 | 11点 |
海外取引所のデビットカードを利用する方法(最も処理工程が少ない) | 1点 | 3点 | 5点 | 9点 |
海外取引所のデビットカードを利用する方法(最も処理工程が少ない) | 1点 | 3点 | 5点 | 9点 |
海外取引所のデビットカードを利用する方法(最も処理工程が少ない) | 1点 | 3点 | 5点 | 9点 |
最も簡単な節約術は出金手数料を節約すること
仮想通貨の取引において、
最も確実で簡単な節約術は、日本円への出金手数料を削減することです。
基本的に、USDTを日本円にするには以下の手順を踏む必要があります。
- USDTを他の仮想通貨に交換(例:ビットコイン、イーサリアム、リップルなど)
- 交換した仮想通貨を日本円に交換
- 日本円を銀行口座に出金
この過程で、各ステップで手数料が発生します。
- USDTを他の仮想通貨に交換:取引手数料が発生
- 交換した仮想通貨を日本円に交換:取引手数料が発生
- 日本円を銀行口座に出金:出金手数料が発生
海外の取引所の取引手数料は、例えば、Bybitは0.1%、10万円で100円ほどです。
国内取引所の取引手数料は、例えば、GMOコインは0.01%、10万円で10円ほどです。
そうなると、
基本的に3番目の出金手数料はその割合が多くなる可能性を持っています。
取引所によって異なりますが、無料〜700円以上と幅があります。
Coincheck | 出金手数料 |
bitFlyer | 三井住友銀行への出金→220円 三井住友銀行以外への出金→550円~ |
Bitbank | 550円/3万円以上の場合は770円 |
DMMビットコイン | 無料 |
GMOコイン | 無料 ※大口出金の場合は400円(大口出金とは20,000,001円以上/回) |
SBI VCトレード | 無料 |
また、P2P取引プラットフォームを利用する場合でも、
最終的には日本円への出金が必要になります。
出金手数料は取引所によって異なり、無料から700円以上と高額になる場合もあります。
そのため、
手数料無料の国内取引所を開設することで、最も簡単かつ確実に手数料を節約できます。
具体的には、DMMビットコイン、GMOコイン、SBI VCトレードという出金手数料無料の国内取引所を口座開設しそこから日本円を出金するようにします。
基本的にはこのことを意識するだけで節約になります。
月に何度か出金したい方は、ぜひ出金手数料無料の口座を最低でも1つは持っておくことをおすすめします。
10万円分のUSDTを日本円で受け取る手数料シミュレーション
このパートでは、
これまでの情報をもとに、
10万円を日本円で受け取る時にかかる手数料の金額のシミュレーションをパターン毎に計算してみます。
BybitにあるUSDTを日本円で日本の銀行口座に受け取る
ここでは、
Bybitに入っているUSDTを、
日本円で日本の銀行口座に受け取ると仮定します。
パターン | 経由する 取引所など |
USDT→BTC 取引 手数料 |
BTC→日本円 取引 手数料 |
日本円出金 | 合計手数料 |
パターン1: 国内取引所経由 |
Bybit Coincheck 銀行口座 |
100円 | 10円 | 407円 | 917円 |
パターン2: 国内取引所経由 |
Bybit GMOコイン 銀行口座 |
100円 | 無料 | 無料 | 100円 |
パターン3: P2P取引経由 |
Bybit P2P Coincheck 銀行口座 |
無料 | 10円 | 407円 | 417円 |
パターン4: P2P取引経由 |
Bybit P2P GMOコイン 銀行口座 |
無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
パターン5: 海外取引所 デビットカード |
Bybit 銀行口座 |
– | – | 約4000円 | 約4000円 |
※デビットカードの金額はSNS上の先行情報より引用
このように、
それぞれの経路によって、合計手数料は大きく異なります。
今回は、Bybitで仮定しましたが、他の海外仮想通貨取引所でも、
そこまで大きな差はないので、こちらを参考に日本円で受け取る方法を検討してください。
まとめ
この記事では、USDTを日本円に換金して銀行口座で受け取る方法を3つ紹介しました。
- 国内取引所を経由する方法
- P2P取引プラットフォームを利用する方法
- 海外取引所のデビットカードを利用する方法
この3つです。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、自分に合った方法を選ぶことが大切です。 また、USDTを送金する際の手数料を節約する方法も3つ解説しました。
- 送金ネットワークの選択
- 取引所の手数料比較
- キャンペーンや特典の活用
これらの方法を組み合わせることで、手数料を大幅に削減できる可能性があります。
USDTは、価格が安定しており、世界中で広く利用されているため、円安対策や国際送金など、様々な場面で活用できます。
この記事を参考に、USDTを安全かつお得に活用してください。