流し満貫は和了らなくても逆転できる唯一の手段ですが、運の要素が強くなってしまうため初心者にはおすすめできません。
初心者が腕前を上げたい場合、流し満貫を不採用にしている麻雀をプレイするべきです。Mリーグなどをはじめ、いわゆる表舞台の麻雀は基本的に流し満貫が不採用になっています。
一方で、仲間内で遊ぶ場合などは採用するケースも多いため、流し満貫の条件や注意点を知っておくのは損にはなりません。
この記事では、そんな流し満貫の条件や確率、国士無双との違い、不採用にしている初心者におすすめな麻雀ゲームなどを紹介します。流し満貫についてどこよりもわかりやすく説明しているので、気になる方はぜひ最後までお読みください。
流し満貫とは
まず、流し満貫について必要な知識を手に入れましょう。流し満貫について必要不可欠な知識は以下の3つです。
・成立条件
・点数
・確率
流し満貫不採用の麻雀を打つときも、これらを頭に入れておくのがおすすめです。それぞれを詳しく説明します。
成立条件
はじめに、しっかりと成立条件を覚えておきましょう。流し満貫は他の役と成立条件が異なるからです。成立条件は以下のとおりです。
・ 捨て牌をすべて么九牌(一九字牌)にする
・ 流局する
たとえば、こういった捨て牌にしたときに、流し満貫が成立します。
点数
点数に関しては、難しく考える必要ありません。その名のとおり、満貫と同じ点数だからです。具体的に言うと、以下の点数です。
・子の場合:8,000点(親4,000点、子2,000点×2人)
・親の場合:12,000点(4,000点オール)
確率
流し満貫は意図的に狙える役ではありません。なぜなら、役満並に発生確率が低いからです。
流し満貫の発生確率は0.03%と言われています。同じく么九牌(一九字牌)だけの役満である国士無双が発生確率0.043%と言われているため、「ほとんど成立しない」と考えてください。
むしろ、流し満貫は基本的に和了りを放棄することになるため、1位から遠ざかってしまいます。このように、流し満貫はよっぽどのことがない限り狙う必要はありません。
流し満貫と国士無双
上で解説したとおり、流し満貫は国士無双とよく似ている役です。ここでは流し満貫と国士無双について、2つのポイントを解説します。
・何が違うのか
・どちらを狙うべきか
これらを知っておくことで、麻雀における戦略性がUPするのは間違いありません。以下では詳しく解説します。
何が違うのか
流し満貫と国士無双は、それぞれの違いをしっかり把握しておくのが大事です。なぜなら、似ているところもあれば成立条件や点数など大きく違う点もあるからです。
似ている点・違う点はこちらを参考にしてください。
似ている点
・流し満貫 – 么九牌(一九字牌)のみで成立
・国士無双 – 么九牌(一九字牌)のみで成立
違う点
・流し満貫 – ①捨て牌で成立②点数は満貫③他家に鳴かれると不成立
・国士無双 – ①手牌で成立②点数は役満③他家に鳴かれても成立
このように流し満貫と国士無双はどちらも么九牌(一九字牌)のみで成立しますが、点数や条件が異なります。これらの点を把握して、どちらを狙うか判断するのがおすすめです。
どちらを狙うべきか
基本的に、国士無双を狙ってください。流し満貫は国士無双より確率が低い上に、満貫にしかならないからです。
親で流し満貫を和了っても12,000点ですが、国士無双だと48,000点です。このように点数がまったく違うため「国士無双を優先するべきである」と言えます。
そもそも上述したとおり、流し満貫は意図的に狙うべきではありません。たとえツモが悪かったとしても、順当に平和や断么九などを狙って固く手作りしていくことをおすすめします。
流し満貫の注意点
狙うべきでない上に、いくつか注意点もあるので気を付けてください。流し満貫の主な注意点は3つあります。
・鳴かれると不成立になる
・和了の場合と祝儀の場合がある
・ローカルルール
成立条件などの基本とともに、これらを覚えておきましょう。それぞれ解説します。
鳴かれると不成立になる
上で紹介したように、流し満貫は役満以上にレアな役です。なぜレアなのかというと、鳴かれると不成立になってしまうからです。
たとえば、16順すべての捨て牌が么九牌(一九字牌)で、「あと少しで流し満貫が成立する」という状況だったとしましょう。17順目の捨て牌が誰かに鳴かれてしまう(ポン、チー、カンされてしまう)と、その時点で流し満貫は不成立になります。
捨て牌は手牌と違って他家から見えてしまうので、「流し満貫が成立しそうだ」と勘付かれてしまい邪魔されることが非常に多いです。このように鳴かれると不成立になるため和了りにくいわけです。
和了の場合と流局の場合がある
仲間内などで流し満貫を採用して麻雀を打つ場合、扱いを事前に決めておきましょう。ルールによって「和了か流局か」が異なるからです。
これらを取り決めておかないと、成立したときに「親を流すのかどうなのか」など揉めてしまいかねません。発生確率は非常に低いとはいえ、ゼロではないのです。
ローカルルール
流し満貫は、成立させても役としてみなされないケースもあるので気を付けてください。なぜかというと、基本的にローカルルールだからです。
麻雀はゲームやエリアなどによってルールが大きく変わります。流し満貫が和了・流局扱いかどうか以前に、そもそも役として認められない場合もあるのです。実際に、Mリーグなどの公式戦では役として認められていません。
認められていないにも関わらず流し満貫を作っても、なんの意味もありません。麻雀を打つ場合、その場が「流し満貫を認めているかどうか」をしっかりチェックしましょう。
流し満貫と公式ルール
上で説明したとおり、流し満貫は基本的にローカルルールです。対局によって採用・不採用に分かれているので気を付けてください。ここでは採用しているケースと採用していないケースについて説明します。
採用しているケース
流し満貫を採用しているケースは以下のとおりです。
・天鳳
・雀魂 -じゃんたま-
・麻雀格闘倶楽部
・NET麻雀 MJモバイル
・新雀龍門
・MJ5
・Maru-Jan
・東風荘
・闘牌王
天鳳などの麻雀ゲームは、流し満貫を採用しています。なぜなら、ゲームは勝負性よりもエンターテイメント性が重視されるからです。エンターテイメント性が重視されると運の要素が強くなるため、どれだけ打ってもなかなか上手になりません。実際に、アプリやゲームから一流の雀士になったケースはほとんどないのです。
遊び目的なら構いませんが、すこしでも「麻雀が上手くなりたい」と考えるなら流し満貫不採用のルールで打ちましょう。
採用していないケース
流し満貫を採用していないケースは以下のとおりです。
・Mリーグ
・日本プロ麻雀協会
・ロン2
このように、公式戦などはほとんどの場合において流し満貫を採用していません。公式戦は運よりも実力を重視するからです。
以上のことから、麻雀で大会出場などを視野に入れたいなら「流し満貫不採用の麻雀を打つべき」と言えます。
流し満貫不採用のおすすめ麻雀はDORA麻雀
上で見たように、ほとんどの麻雀ゲーム・アプリは流し満貫を採用しています。流し満貫不採用の競技ルールで麻雀を打ちたい場合、DORA麻雀がおすすめです。
DORA麻雀をおすすめする理由は以下のとおりです。
・お金を賭けてプレイできるため、全体的にレベルが高い
・無料トーナメントに参加した場合でも優勝者に賞金がある
・自分と同じレートのプレイヤーと対局できる
これらの特徴は、他の麻雀ゲーム・アプリにはありません。流し満貫不採用という公式に近いルールなのでプレイヤーのレベルが高く、「麻雀が強くなりたい」という方に最適です。実際に、DORA麻雀の賞金は公式戦に引けを取りません。
無料トーナメントに出場しても、優勝したら賞金がもらえるためリスクは極めて低いです。麻雀の腕前を磨きたい方は、DORA麻雀に登録してみましょう。
まとめ
流し満貫についてまとめます。
・流し満貫は積極的に狙う必要なし
・なぜなら、発生確率が極めて低いから
・運の要素が強くなるため、流し満貫不採用のルールで麻雀を打つべき
・実際に、公式戦のほとんどは流し満貫不採用
・公式戦に近いルールで麻雀を打ちたいならDORA麻雀
DORA麻雀は誰でも簡単に登録できます。定期的に無料トーナメントが開催されているため、楽な気持ちで参加してみましょう。